第47回 コロナ禍で得ることができたもの
武地 紫(中央大学) コロナ世界がそろそろ次のフェーズにいきそうですね。2020年1月からの約3年間、本当にいろいろとありましたね。 きっとこれを読んでくださっている皆さんもこの間、大なり小なりいろいろなできごとがあったと思いますが、私もメンタルが折れかかったり、大ケガをしたり、振り返ると日々ロールプレイングゲームの世界を体験しているようでした。 その様なリアルかゲームかという世界の中で皆さんが数々の難ありステージをクリアできた最強ツールは何でしたか。 私の場合は「緊張構造」(Structural Tension)です。 これは、目の前にある「問題」や「課題」をどう解決したらいいか?ということから少し離れて「何を創り出したいのか。」に焦点を当ててみる。つまり、必殺仕事人からクリエイター(創造する人)になってみようということが出発点です。 そしてその創り出したいゴールを創造するためのツールが「緊張構造」なのです。 この緊張構造ですが、ゴムバンドを想像してみてください。ゴムバンドを両手で左右に引っ張ってその後、左手を離せば、ゴムバンドは右手側に目にも止まらぬ速さで近づいていきますよね。その物理法則と同じです。 創り出したい世界(右手側)考えて、そこから見た今の状態(左手側)を確認する。そして、右手側に到達するためのアクションステップを考える。そして、それができたらアクションステップを1つずつやっていくのみ、というとてつもなく簡単な話です。 これが面白いのは、私たちは緊張構造を頭の中で創り出すと、ゴムバンド同様この緊張を解消せずにはいられなくなる、という性分を持っていて、脳みそは勝手にアクションステップを考え始めるのです。 それに加えて、プロセス上での失敗は大歓迎になります。失敗すればするほど創り出したいゴールに近づいている感を持てるのです。 これって、自己啓発系の「ポジティブシンキング」や「アファメーション」と同じでは?とお思いの方もいらっしゃるでしょう。 ところが「緊張構造」の第一人者のロバート・フリッツ氏はこれらを完全に否定しており、むしろ「有害」とすら言っています。 この緊張構造を創る順番ですが、最初にゴールを考えます。続いて、そのゴールから見て、ゴールを構成する要素が今現在、どんな状態であるかをよく観察します。そして、3番目に...