第7回 大学職員で「学会」に所属
浅野 健(広島修道大学) 私が大学職員として働き始めてから、今年で29年目を迎えました。また、大学行政管理学会員としては、20歳を迎えました。年月が経つのは、本当に早いものです。この間に、世界や日本、もちろん大学業界もいろいろな出来事や変革が進み、時代も昭和から平成、そして令和と変わってきました。 特に、新型コロナウイルス感染症による影響は、大学業界にとって大きな転換期となりました。そして、今までとは異なる手法や手段(ニューノーマル)を構築するのに、絶好の機会となったと思います。 賛否両論はありますが、多くの大学が早急な対応を迫られました。準備も整わない状況で、授業を対面型から非接触型へ移行することとなり、大変な状況でした。しかし、オンラインを主体とする授業展開や学生支援活動にもオンライン・ツールを使用すること等で、大学としての新たな在り方の1つを提示できたのではないかと思います。 こうした中、教職協創(本学では、最後の文字「動」を「創」に置き換え、ともに作り出すという考え)で1つの物事(今回は難問続きではありますが)に対処することが、大学を支える職員として、大きな原動力となっていることが明確になったと思います。さらに、現状を打開すべく、大学職員として「大学職員はどうあるべきか」、「これからの大学とは」等の論題を仲間と一緒に夜遅くまで議論し、これからの「大学」や「社会」に対する知見を磨いている方々も多いのではないでしょうか。 広島という地方都市の中規模大学にて、大学職員として働いている私にとって、今回のコロナ禍の状況は本当に大変でした(今も続いています)。ニュースとして流れてくる世界各国の情報、日本政府の方針や大都市での状況と広島での状況の差が多いことに驚き、そして、その対策にあたるための準備や手段に、これほど悩むとは想像していませんでした。 学生がいなくなったキャンパスでは、野生動物が出現する機会が増え、注意を呼び掛ける看板を設置する等、想定していなかったことに対処できる「やわらかい思考」の必要性を強く感じました。今までは、文部科学省のホームページにある「キーワード」をきちんと説明できることや学部設置業務や補助金業務等の一度は経験しておくとよいと思われる業務を体験し実践することが、大学職員としての成長と目安として捉えていましたが、いざ今回のような緊急事態の時に慌て...