第60回 飛び込むことで広がる世界

 山中 耕(京都文教大学・短期大学)

長い間、私にとってJUAMとは、身近なようで遠い存在でした。

 私がJUAMに入会したのは今からちょうど2年前です。以前から、同じ職場の身近なところにJUAMで活動している先輩がいたのですが、精力的に活動する姿を間近で見ていたが故に、自分が主体的に動かなくても先輩を通して情報が得られる・ネットワークにつながれるという甘えや、自ら足を踏み入れるといろいろ巻き込まれて大変そうという警戒心などから、なんとなく入会することを躊躇してしまっていました。
しかし、2022年にその先輩が学園内の別のキャンパスに異動となったことで変化が生じます。それまでの先輩を通じたつながりや情報が途絶え、孤立感を感じるようになりました。このままでは組織としても個人としても良くないのではないかと思い、2023年の5月にJUAMへの入会を思い立ちました。
ただ、入った当初は完全にアウェイな状況でした。特に1年目は何をすればよいのか全く分からず、唯一、対面で参加した研究集会でも、ほぼ特定の知り合いとしか話せず、ほとんど入会した意味を感じられていませんでした。

 ところが、昨年、研究・研修委員会企画の「JUAMで語ろう」にファシリテーターとして参加したことをきっかけに、大きく変わっていくことになります。
この企画は、若手やJUAM歴の浅い会員、入会を検討している方を対象に、トークセッションやグループディスカッションを通して大学職員についてざっくばらんに語り合う場を作ることを目的としており、他の研究会の企画とは少し毛色の違うものでした。私はなぜか、最初にこの企画の案内メールを見たときから気になっていたのですが、そこにたまたまのご縁で個別にもプッシュをいただいたこともあり、自分がうまく務められるかという不安よりも、一歩踏み出してみようかという気持ちのままに、勢いに任せてファシリテーターに手を挙げました。今、改めて振り返ると、なぜあのときあそこまで前向きな気持ちになれたのか、自分でも不思議です。

 その後、2度ほどオンラインで打ち合わせをしただけで迎えた1回目の研究会。当日は緊張と場を回すことに必死で、正直、自分が何をしゃべったかもはっきりとは覚えていませんが、パネラーや参加者のみなさん、そして運営を支えてくださった研究・研修委員会の皆さんのおかげで、思っていた以上に場が盛り上がり活発な意見交換をすることができました。終わってみると、とにかくずっと楽しくて、疲れよりも充実感に満たされた本当に幸せな一日となりました。

 さらに、これを経て迎えた2回目の研究会は、2023年のJUAMの研究集会の分科会のひとつとして開催されたのですが、私はここで大きな景色の変化に気づかされることになります。前年の孤独だった研究集会と大きく違い、今回は研究会で一緒になった方々や私がファシリテーターをすることを知ってくださっている方々など多くの方に声をかけていただき、またそこから新たなつながりが拡がりと、一気にJUAMがホームになったような感覚を覚えたのです。
そしてその後、誘われるままに研究・研修委員会に所属し、今や企画に参加する側から主催する側に回っています。いい意味で、こんなことになるとは1年前には全く想像もしていませんでした。

この経験を通して今、私は改めて、自ら動くことの大切さや、動くことで生まれてくるつながり・経験の大きさを実感しています。自分から一歩踏み出したことにより新たなつながりが生まれ、信頼できる仲間が一気に増えました。明確に自分自身の大学職員としての世界が広がったと感じています。

JUAMでは、地区別やテーマ別の研究会で、年間を通じて多くの企画が開催されています。また、今年も研究・研修委員会でも「JUAMの泳ぎ方」と題して、JUAMを改めて知りたい、活用したい方向けの企画を準備しています。すでに各研究会で熱心に活動しておられる方もたくさんいらっしゃいますが、まだ参加したことがない、最近ほとんど活動できていないという方も、久しぶりに足を運んでみられてはいかがでしょう。新しい景色が待っているかもしれません。

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