第28回 外の世界に目を向ける
岡崎 祐貴(高知大学)
皆様は、『Out-of-the-box』という語句を聞いたことはありますでしょうか?
この度リレーコラムを執筆させていただくこととなり、現在の私の原点である考え方に触れたいと思い、『外の世界に目を向ける』と題してコラムを書かせていただきます。
私は、入職6年目に突入し、一般的に若手・中堅世代と言われる立場にいます。採用されて以来、志望通り「留学生担当」として医学部に配属され、日本人・外国人学生を問わず、派遣・受入両方において留学支援を行っています。「留学生担当」を志したきっかけは、私の大学時代にあります。
高校卒業後、私は1年の浪人期間を経て、オーストラリア国立大学(Australian National University、以下ANU)に進学しました。オーストラリアと日本の教育制度の違いから、私の留学生生活は、まずは現地必修科目修了のため設けられた1年課程のFoundation Studiesを受けることから始まりました。Foundation
Studiesは、ANUのメインキャンパス内にある、外国人留学生への英語教育などを展開しているANU Collegeという付属校で開講されました。そこでは、ANU進学を目指し留学してきた世界各国からの同級生に出会い、一緒に勉学に励むことができました。ANU進学後は、大学のサッカークラブに所属し地区大会に出場するなど、勉強以外でも交流ができ、視野をかなり広げられる様々な経験に恵まれました。
このような経験を経て、私は自身の経験を活かし、日本において海外を目指す学生と日本で学ぶ学生の双方に対し、留学支援を行いたいと考えるようになりました。これが、現職を志望した理由です。
私はこの言葉を聞き、自分が感知する世界は、自分の考え方のフィルターを通して認識している「箱」に過ぎず、そこから深く学びを得たいならば、「箱の外側」、つまり、自身のフィルターでは認識できない世界に触れることが重要である、と理解しました。以来、自分の行動に選択を迫られる際には、その時々でより広大な未知の世界が広がっていると感じる選択肢を意図的に選んできたつもりです。
この指針に基づいて行動した結果、2020年末に大学行政管理学会へ入会し、そして、勢いそのままに、2021年には、大学改革研究会の関西支部長を拝命し、また、国際委員会に立ち上がった海外職能団体等の調査・連携を図るチームJUAM International Relations and Research Teamのメンバーに着任することとなりました。結果、「箱の外側」の世界に存分に触れられる環境が整い、2020年以前と比べて、私自身の学びの質が飛躍的に向上していると感じております。
以上、『Out-of-the-box』を皮切りに、私自身が思う、外の世界に目を向けることの大切さに触れてきました。昔、高知県が土佐藩と呼ばれていた時代にも、外の世界に触れ、日本の発展に貢献した人たちがいるようです。彼らのように外の世界に触れ、そこで得た知識・経験を昇華させ、高等教育界に少しでも貢献できるように大学職員としての人生を歩み続けます。