第43回 スマートウォッチの交換用ベルト~人間万事塞翁が馬~
西國 真一(広島経済大学)
この度は貴重な機会をいただき、誠にありがとうございます。コラムなるものに初めて挑戦しますので、経験・成長のチャンスを得たという気持ちで、筆が進むままに書いてみようと思います。
今回は、私が長年愛用していたスマートウォッチの交換用ベルトにまつわる話です。スマートウォッチのベルトに亀裂が入り、年末に交換用ベルトを購入することになりました。本体を大手通販サイトで購入していたため、メーカー名等で同サイト内を検索するものの、なかなか同じものに巡り合うことができません。その他のサイトやブログなどの評判を見て、似たようなサイズ感、質感のものを選び、ようやく交換用ベルトを購入しました。しかし、商品到着後に付け替えてみると本体との接続部分が適合しません。数ミリの誤差があったようです。「むむ…」と思いつつも、自分の計測ミスであるため返品するわけにもいかず、再度ネットの情報にアクセスしました。
通販サイトの検索バーにサイズを入力する、同じような経験をした方がいないかを確認するなど、前回よりも入念に情報収集に努めました。数日を経て「これだ!」と確信し、再び購入ボタンを押しました。内心「また同じことにならないか」との不安がありましたが、ついに新しいベルトが手元に届くワクワク感もあり、複雑な気持ちで到着を待ちました。
再び迎えた商品到着後、私の気持ちは見事に打ち砕かれます。すでにお察しの方もいらっしゃると思いますが、またも適合しなかったのです。実物が見えない、手に取っていない商品を購入する難しさを実感しました。再々購入を考えましたが、また失敗すると交換用ベルト3本分に使う総額が、スマートウォッチ新品の価格に近付きます。そこで「新品を買ってしまおうか」との考えも過りましたが、また交換用ベルトに悩まされる日が来ることを思うと、気分が下がる一方です。年始にゆっくり考えようと思い、気持ちを切り替えて一度交換用ベルト、スマートウォッチから離れることにしました。以前に使っていたソーラー電波時計の再登板です。
ところが、ここで思いもよらぬメリットがありました。これまで便利だと思って使っていたスマートウォッチでしたが、自分には不向きであることがわかりました。知らず知らずのうちにストレスを感じていたのです。体調管理のために、着信を逃さないために、すぐに通知を確認するためにと、スマートウォッチ頼りの日々でしたが、手放してみると意外と苦ではありません。むしろ、解放されたような気持ちです。一時は交換用ベルトに悩まされた日々でしたが、結果的にはアナログの良さと身軽さを感じる年明けとなりました。まさに「人間万事塞翁が馬」を実感する出来事でした。
仕事もプライベートも、既成概念にとらわれず、思い切って考え方や手段を変えてみると、思いのほか高く大きく跳ぶことができるかもしれません。想定外の良い結果に巡り合えるかもしれません。2023年は卯年。皆様にとって飛躍・活躍の一年となりますように。様々な研究会、勉強の場でご一緒できる機会を楽しみにしております。