第53回 「たまたま」は人生を変えられる!?
大森 則良(学校法人関西学院)
私は2009年に大学行政管理学会(JUAM)正会員として入会した。お恥ずかしながら入会の明確な動機は記憶に乏しく、ある同僚からの誘いで、研究会に参加しただろうか、、という微かな記憶に残る程度である。受動的な動機である。それから十数年、総会・研究集会、地区研究会等にもほとんど顔を出さなかったであろう私に、第14期理事(2020年〜2022年)として力を貸してほしいという要請があった。
前述の通りJUAMへの参画度は低かった私だが、地区研究会参加の時には研究会の内容はもちろん、他大学の新キャンパスの建設ラッシュとその空間を肌で感じ、人的ネットワークも広がった恩恵も受けてきたことから、微力ながらその恩返しという想いで引き受け、今に至っている。
こういった自らの節目を振り返ると、改めて、人生は偶然の積み重ねだと思う。
プランドハプンスタンスセオリー(計画された偶発性理論)という理論は非常に有名だが、まさに人生「たまたま」の積み重ねであり、友人形成も、大学選択も、就職も、結婚もそして今の部署も、みなそうである。しかしこの「たまたま」の出来事を転機としてとらえ、どれだけ主体的に、積極的に関わるかによって、自分のキャリアを色濃いものにするか、ただ平凡な人生で終えるかが大きく変わってくるものだと思う。
第14期JUAMの理事として関わり始めると、正会員の伸び悩みに直面していることもわかった。そこで本学の若手・中堅職員を中心に声をかけると、この半年程で10名近くの本学職員が新規正会員として加入してくれた。動機も様々だったが、予想以上に反応がよく、いい意味で驚いた。その背景としてコロナ禍で他大学の職員との接点がほとんどなかったこと、自己啓発意欲が若手職員の中に、潜在的に、非常に強くあることがわかった。JUAMがサスティナブルな組織であること、またそのプレゼンスを高めるには、JUAMは若手・中堅へのアプローチこそ必要不可欠なのではないかと感じた出来事であった。新規入会してくれた彼らの中には、これがきっかけで先日の総会・研究集会に参加し、刺激を受けてくれた者もいた。
予期しなかったことや、望まなかったことに遭遇する機会は基本的には平等に巡ってくるものだと思う。それを面白いコト(仕事)に変えていく、できないと思うことに対して、どうすれば「できる」へ変えられるか、またそれに主体的に、積極的に挑戦する人は、不思議と魅力的に感じ、何か一緒に面白いことをしたいと思える人に感じる。
私自身も、職場では管理職の立場で日々業務に携わっているので、やはりそういうマインドをもった部下を育成していく事にもっと注力していかねばならないし、またそういう組織に変えていき、それが教育現場や学校運営にいい影響を与えられたらと思う。
とりとめもなく、思ったことをただそのまま書いてきたが、、、最後に。
これまでJUAM主催の研究会等に疎遠だった方も、いま置かれた環境から、ちょっと一歩踏み出してみてはどうだろうか。新たな気づきや発見、新しい風景に遭遇するかもしれない。
