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第58回 若手職員と中堅職員の狭間で

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寺牛 恒輝(東海大学)    東海大学に入職してから、この4月で6年目となりました。入職後3年は札幌キャンパスでキャリア・就職業務を担当、 2022 年から湘南キャンパスに異動し、会議運営など企画系業務を経て、現在は本学全体の FD ・ SD 活動や学習支援に関する業務を担当しています。  最近は中堅職員としてリーダー的役割を求められることもありますが、個人の主観として仕事の取組み方はまだ中堅と呼ぶに程遠いな…と感じます。同時に「中堅」と「若手」の違いはなんだろう、と疑問が湧きました。  リクルートマネジメントスクールの WEB サイト※によると、中堅職員は一般的に入職3年目以降で役職についていない職員を指し、ある程度の業務を遂行できる能力を持っていると認識されるようです。チームの目標達成を主導し、現場と周囲及び管理職を繋げる架け橋として機能することが求められます。対して、若手職員は入職1年目から3年目までを指し、まずは確実に与えられた業務をこなすことが重視されます。ただ、中堅・若手職員といっても企業等によって定義や解釈は様々なようです。  以上の定義から、中堅職員はチーム運営の潤滑油として周囲を見ながら、自分軸をもって発信・提案をしていくことが必要であるといえます。一般的に中堅職員と呼ばれ始める入職3年目からの自分自身を振り返ると、自分軸を持った業務提案ができているという点もあれば、もう少しチームや業務の関係者が求めていることを受け止め、企画などに活かすことも必要ではないか、と痛感しています。そのような点でいえば、今の私は年次的に中堅職員であっても、若手職員と中堅職員の狭間でもがいているのかもしれません。  若手職員から中堅職員への転換に葛藤する私にとって、 JUAM での活動はよい刺激を受けています。 JUAM の存在を知ったきっかけは、入職が決まってから業界理解の書籍として『大学事務職員の履歴書』(大学行政管理学会 大学事務組織研究会 編)を手に取ったことです。各大学で業務改善を積極的に行い、 JUAM 設立にも尽力された大先輩の成功・失敗談の数々は、大学職員になることに不安を感じていた私の背中をそっと押してくれました。同時に私の中で「将来は JUAM に入会して学び続ける職員になろう」という目標が生まれるきっかけとなりました。  その後、入職5年...

第57回 流されて大学職員、波に乗る

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 芳中 宗一郎(大阪産業大学) 「どうして大学職員になったんですか?」 大学職員の方は、一度は尋ねられたことがあるのではないでしょうか。 大学職員になって9年の私でも、何度か経験があったように思います。 私は現在、学長企画室で勤務しており、自己点検・評価、認証評価対応、教学マネジメント等に携わっています。またJUAMには、大学改革研究会の代表(2024年3月現在)として関わっています。 今では所属機関に留まらず活動させてもらえており大学職員を謳歌していますが、積極的な理由から大学職員になったわけではない私は、冒頭のように聞かれるといつもどう説明しようか迷います。 私の高校卒業までは、目先の受験勉強が全てであり、将来についてなど特に考えたこともなく、大学進学についても理系科目の方が得意という理由で何となく理系学部に進学しました。 そして大学入学後、受験がゴールだった私は、敷かれたレールから見事に解き放たれました。 友人や後輩とのハウスシェア、接客アルバイト、バックパッカーや国内旅行、登山にダイビング、コミックマーケットサークル参加、軽音楽サークルでコスプレライブ、、、目の前の楽しそうなことや面白そうなことに流され、気がつけば大学での学びの優先度は水底へ沈み、結果的には3年間留年することとなりました。 今振り返ると、私にとって必要で貴重な時間だったと感じますが、当時、今だけを生きていていつ卒業できるかもわからなかった私には、卒業後や将来のこと、就職活動についてなど考える機会がありませんでした。 ところが、入学7年目にして予期せず最終学年に進級できてしまった私は、急に1年後に社会に放り出されることとなり、就職について考えなければならない現実に直面しました。 しかし、私はここでも自己内省することはなく、卒業したらとりあえず働くものという一般常識に従って、遅れてスタートした就職活動でもフェアに参加できる業界を何となく探し始めました。 そこで見つけたのが、大学職員という職業でした。 熱心に大学に通っていなかった私は大学職員と接した機会がほぼなく、その存在について考えたこともありませんでした。 業界研究もせず、建学の精神という言葉も知らず、何となく募集が出たところに応募していた私でしたが、結果的には幸運にも今の職場に拾っていただき、大学職員として働く場を得ることができまし...

第56回 仕事以外の「場」

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大竹 秀和(立教大学)  私の生活や人生にとって、JUAMはたくさんある「場」の1つです。  JUAMはもちろん、応援している地元のJリーグチーム(アルビレックス新潟)のサポーターコミュニティ、音楽とフェスをこよなく愛す仲間とのライブ参戦活動、親友の立ち上げたNPO法人、そして現在所属する職場としての学校法人、これらは私自身が望んで参加している「場」です。  「場」を多く持つことは、楽しく生きていくうえでとても大事です。仕事で行き詰まったとき、やり場のない感情を抱えたとき、自然と自分が大事にしている「場」に足が向きます。そこでのやりとりや活動が、自分をリセットしてくれ、また日々の歩みを進めることができています。仕事以外で大事にしている「場」と、そこに関わる「人」がいなかったら、いったいどんな人生になっていたのだろう、きっと退屈だっただろうな・・・と思うことからも、人生の重要な局面で「場」を選択した自分の直感はなかなかのものだ、と自画自賛しています。  私がJUAMに入会したのは、2010年7月です。ちょうどこの頃私は31歳。長男が産まれたり、大学院に通ったり、手伝っていた友人の会社に転職するか悩んだり、人生を賭けていたバンド活動を辞めたり、という時期でした。JUAMという「場」に参加したのは、尊敬してやまない他大学の職員に憧れて、というミーハーな動機なのですが、入会当初は「学会」という名称も含め、懐疑的・批判的なスタンスで関わっていたのが正直なところです。その後、2012年から参加した研究・研修委員会に所属するメンバーや、定期総会・研究集会での全国各地の仲間たちとの出会いを通じて様々な気づきがあり、ただ批判するのでなく、JUAMという組織そのものを少しずつ変えていく、という動きのほうがよほどポジティブだし自分に合っているなと考え、現在もJUAMという「場」に足を運んでいます。  大学も本格的に淘汰の時代に入り、おそらくこれまでのような横のつながり、情報の共有といった、大学業界の特徴であり、ある種財産といえる関係性を維持していくことは難しくなるのだと思います。すでにその兆候は、そこらかしこに見えてきています。  ただ、もしその時が来たとしても、今ある「場」でのつながり1つ1つを大事にしていくことで、きっと新たな機会や「場」が生まれ、つながっていけるのではないでしょうか...

第55回 JUAMとの出逢いに感謝

門馬 利光(東北福祉大学) 「2011.3.11」 忘れもしない東日本大震災。 生きることの難しさ、そして大切さを改めて学んだ大きな出来事。 自然災害の恐ろしさを実感しているなか、勤務する大学では復興に向けたボランティア活動が盛んで「がんばろう東北!」を合言葉に、学生と教職員が一丸となって支え合っていた時期。 今の自分に何が出来るのか。 大学のために、そして学生のために。 いろんな感情抱きながらも、先ずは、大学職員として必要な「学び」を経験し、その「学び」を自大学や学生のために貢献できるようしていきたいと考えました。 このように自己研鑽の場を求めているなか、大学職員が中心となって運営している大学行政管理学会に出逢いました。 「大学行政・管理」の多様な領域を理論的かつ実践的に研究することを通し、全国の大学横断的な「職員」相互の啓発と研鑽を深めるための専門組織」という学会の趣旨に大きく共感するものがありました。 その後は、東北地区の研究会、勉強会に積極的に参加し、自信の目的であった、大学職員として必要な知識を学ぶことができ、また、多くの大学職員の方々とのネットワークを肌で感じることができました。 2014年9月。 当時の東北地区の理事の方々のご指導とご支援があり、正式に入会することができました。 この学会に入会できたこと、学べていること、そして仲間に出逢えたこと、心から感謝しています。 これからは、自己研鑽を進めていくことと共に、私が諸先輩方にご指導いただいたように、後輩の方々への成長にも貢献できればと考えています。 現在は、東北地区理事、そしてタスクフォースの一員として、JUAMの活性化等に注力しておりますが、私を育ててくれたこのJUAMを、同じ思いを持った大学職員の研鑽の場として活用され、これからの高等教育に必要な「学び」を、このJUAMから発信できるように私も皆様と共に成長していきたいと考えております。 最後になりますが、このJUAMの研修会で出逢った言葉で締めさせていただきます。 「土の匂いがする、風の人」 土とは、その土地(地元)のこと。 風の人とは、他の土地から訪れる人。 私たちの住む仙台(土)に惹かれ、訪れる高校生や学生(風の人)を大切にしていきたい。 そして、愛される街、愛される大学づくりをしていきたい。 「3.11」を経験した我々だからこそ、元気を出し...

第54回 対話における『傾聴と承認』の重要性と難しさ

坂口 憲二(金城大学)  職場やプライベートなど日々の生活の中で、改めて『傾聴と承認』という言葉を意識したのは、前年度(2022年度)に本学学長に就任した米島學先生の入学式や卒業式での告辞を拝聴したことがきっかけでした。  それ以前も、他者とのコミュニケーション(対話)の際には、相手の意見によく耳を傾け(よくうなずき)、相手の意見を尊重して敬い共感・賛同しながら対話を重ねていくことを意識はしているものの、あらゆる場面でそれを実践できていない自分がいると感じていました。重要だと理解はしているものの建設的な対話ができなかったり、ただただ答えを急いでしまったり、冒頭から相手を否定しながら話を進めてしまったり…。相手や状況などの場面も変われば内容が軽いものから重いものまで、さまざまなシチュエーションの中で常に『傾聴と承認』を意識した対話を実践することはなかなか難しいものです。  改めて『傾聴(Listening)』と『承認(Approval)』を調べてみると、ビジネスコミュニケーションにおいて非常に重要な要素であり、特にチームビルディングや人間関係の構築において、これらの技術を習得することで相手の意見や感情を理解して適切に対応することができ、組織全体の生産性が高まることが期待されます。『傾聴』とは相手の話を注意深く聞き、その意図や感情を汲み取ることであり、『承認』とは相手の価値を認め、その存在や発言を尊重することを指します。これらの要素は相互に関連しており、傾聴ができることで相手に対する理解が深まり、承認も容易になります。この両者がうまく機能することでコミュニケーションが円滑に進み、相手との信頼関係が築かれることに繋がるということが分かります。  大学事務職員となり20年以上の時が経過した現在、学生との何気ない世間話から学業・生活面などに関する悩みを聴き出して適切な支援策を提案していくこと、教員が授業や研究に専念できる環境を整えるためにその声に耳を傾けてサポートしていくこと、同じ事務職員が抱える問題や要望などを注意深く聴き信頼関係を築いていくこと、それらを今一度意識して、相手の満足度や対話意欲を高めて良好なコミュニケーション、引いては全学的な人間教育をこれからも実践していきたいと考えています。  そこで改めて、『傾聴と承認』の5つのポイントを以下の通り共有したいと思います。...

第53回 「たまたま」は人生を変えられる!?

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大森 則良(学校法人関西学院) 私は2009年に大学行政管理学会(JUAM)正会員として入会した。お恥ずかしながら入会の明確な動機は記憶に乏しく、ある同僚からの誘いで、研究会に参加しただろうか、、という微かな記憶に残る程度である。受動的な動機である。それから十数年、総会・研究集会、地区研究会等にもほとんど顔を出さなかったであろう私に、第14期理事(2020年〜2022年)として力を貸してほしいという要請があった。 前述の通りJUAMへの参画度は低かった私だが、地区研究会参加の時には研究会の内容はもちろん、他大学の新キャンパスの建設ラッシュとその空間を肌で感じ、人的ネットワークも広がった恩恵も受けてきたことから、微力ながらその恩返しという想いで引き受け、今に至っている。 こういった自らの節目を振り返ると、改めて、人生は偶然の積み重ねだと思う。 プランドハプンスタンスセオリー(計画された偶発性理論)という理論は非常に有名だが、まさに人生「たまたま」の積み重ねであり、友人形成も、大学選択も、就職も、結婚もそして今の部署も、みなそうである。しかしこの「たまたま」の出来事を転機としてとらえ、どれだけ主体的に、積極的に関わるかによって、自分のキャリアを色濃いものにするか、ただ平凡な人生で終えるかが大きく変わってくるものだと思う。 第14期JUAMの理事として関わり始めると、正会員の伸び悩みに直面していることもわかった。そこで本学の若手・中堅職員を中心に声をかけると、この半年程で10名近くの本学職員が新規正会員として加入してくれた。動機も様々だったが、予想以上に反応がよく、いい意味で驚いた。その背景としてコロナ禍で他大学の職員との接点がほとんどなかったこと、自己啓発意欲が若手職員の中に、潜在的に、非常に強くあることがわかった。JUAMがサスティナブルな組織であること、またそのプレゼンスを高めるには、JUAMは若手・中堅へのアプローチこそ必要不可欠なのではないかと感じた出来事であった。新規入会してくれた彼らの中には、これがきっかけで先日の総会・研究集会に参加し、刺激を受けてくれた者もいた。 予期しなかったことや、望まなかったことに遭遇する機会は基本的には平等に巡ってくるものだと思う。それを面白いコト(仕事)に変えていく、できないと思うことに対して、どうすれば「できる」へ変えられるか...

第52回 私の夏の思い出

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野中 勝広(関西大学)   コロナ禍がほぼ落ち着いてきた2023年の夏、皆様、いかがお過ごしでしたでしょうか。今年は行動制限のない夏でしたので、久しぶりに旅行へ出かけられた方も多かったのではないでしょうか。  私もこの夏、家族からの「北海道に行ったことがない」「富良野のラベンダーが見たい」との声を受けて、久しぶりに2泊3日の北海道旅行へ出かけました。  7月上旬でしたが、既に真夏の気温だった大阪から北海道へ行くことができることから、気温もそれほど高くなく、快適に過ごせるのではないかと期待していたのですが、当日は大阪とほとんど変わらないくらいの高温で、正直ビックリしてしまいました。  それでも、午後に札幌に到着してからは某有名スイーツのお店でお茶タイムを楽しみ、その後は、時計台や大通公園を観光し、北海道旅行らしい初日を過ごすことができました。  夕方になり、少し気温が落ち着いてきた頃、スイーツでお腹がまだ満たされていたことも重なり、札幌駅から徒歩で行くことができる北海道大学へも行ってきました。  広大な敷地を有すること、ポプラ並木やイチョウ並木など多くの緑に囲まれているキャンパスであることで観光地としても有名な北海道大学ですが、まずは正門入口にはカフェ併設のインフォメーションセンターがあり、散策するための地図を入手するとともに、家族は可愛いトートバッグを購入していました。  その後、散策コースをもとに、古川講堂、クラーク像、農学部校舎などを見学してまわりました。ショートコースのものでしたが、十分に見応えのあるものでした。  私も家族も大学事務職員であるという仕事柄、他大学のキャンパスを見て回ることは、ある意味、観光以上に有意義なひとときでありました。特に家族は「自分が現役で北大を知っていたら受験したかった(学力の問題は別として)」と感心しきっておりました。  夕食には、家族希望の味噌ラーメン。45分くらい並びましたが、並んだ甲斐あって、とても美味しい味噌ラーメンを食べることが出来ました。  翌日には、家族待望の富良野へのドライブ。  到着がお昼前になる予定だったこともあり、前もってハンバーガーを予約。富良野産の材料をふんだんに使ったすごいボリュームのハンバーガーで、お腹がいっぱいになりました。  午後からは、ファーム富田などのラベンダー畑を散策。ちょうどラベン...